こんにちは、mikumoです。
最近、スマホ料金の値上げのニュースが続いていますよね。
- Y!mobile:7月から、今のプランを月330円値上げ(公式のお知らせ)
- ソフトバンク:新プランを始めて、今のプランも値上げ
- ahamo:12月から、月2,970円→3,135円に(データは30GB→40GBに増量)
大手の値上げの話はこちらの記事にもまとめましたが、まさに値上げのオンパレードです。
そんな中、僕が使っている日本通信は、2024年9月に料金そのままでデータ容量を増やして以来、この値上げラッシュの中でも料金を据え置いています(増量したときの公式のお知らせ)。
- 合理的30GBプラン → 50GBに増量(月2,178円のまま)
- 合理的みんなのプラン → 10GB→20GBに増量(月1,390円のまま)
しかも、この増量は新しく契約する人だけじゃなく、今使っている人にも自動で適用。太っ腹です。
めっちゃうれしい笑
と思う一方で、逆に大丈夫なん?って思うことも笑
周りが値上げしているときなら、値上げしても「仕方ない」で済むので、上げやすいと思うんですよね。なのに、日本通信は逆を行っている。
僕は4月から日本通信を使っていて、もう半年になります。安かろう悪かろうでは発信する意味がないので、
- なぜ値上げしないのか(しくみ)
- 半年使って、実際にいくら払っているのか(請求額)
- 値上げした大手(ahamo)と比べて、どうなのか
を、僕なりに確かめてみました。
結論:「安さで無理している会社」ではなかった
先に結論から。
- 日本通信は「安さで無理している会社」じゃなくて、「安くても儲かるしくみを持っている会社」だった
- 半年使って、料金は一度も上がっていない。僕の請求は月1,393円(ふつうの月)
- ahamoと2台持ちで速度も比べてみた。速さはahamoが上。でも、僕の使い方なら日本通信で十分だった
だから、これからも安心して使い続けられる、というのが僕の答えです。順番に書いていきますね。
1 なぜ日本通信は安くできるのか?
そもそも格安SIMが安い理由
まず前提として、日本通信のような格安SIM(MVNO)は、ドコモなど大手の回線を借りてサービスを提供しています。
自前で基地局を建てなくていいので、設備投資がほとんどかからない。だから安くできる。ここまでは、どの格安SIMも同じです。
他の格安SIMとの決定的なちがい
じゃあ、日本通信は何がちがうのか?
実は、多くの格安SIMは、音声通話がほぼ赤字なんです。
理由はシンプルで、仕入れ値が高すぎるから。
格安SIMは、音声の回線も大手から「卸」で仕入れています。この音声卸の料金は、長いあいだ実質、大手の言い値でした。データ通信の接続料には「原価に近づける」ルールがあるのに、音声卸はその対象外だったんです。
- 仕入れ:大手の言い値で、高いまま
- 売値:競争があるから「30秒11円」「かけ放題の定額」で売らざるを得ない
仕入れ値が高い。でも、売値は安く。
そりゃ赤字になりますよね。
だから多くの会社は、音声通話で損した分を、データ通信の利益で穴埋めする。そんなしくみになっているんです。
一方、日本通信は音声もデータも、両方でちゃんと利益が出ているんです。
なぜ音声で黒字にできるのか?→ 国に申し立てて、勝ったから
「同じ格安SIMなのに、なんで日本通信だけ音声で黒字なの?」
実は2020年、日本通信は「ドコモから借りる音声回線の料金が高すぎる」と総務省に申し立てをして、総務大臣裁定を勝ち取っています(ITmediaの記事)。
この裁定で、日本通信はドコモから音声回線を原価ベースで仕入れられるようになりました。
これが何を意味するかというと、
- ほかの格安SIM:音声回線の仕入れが割高。だから「プレフィックス番号」や専用の通話アプリをはさんで、なんとか通話料を安く見せている
- 日本通信:原価ベースで仕入れられるから、アプリなし・高音質(VoLTE)のかけ放題を、そのまま安く出せる
ちなみに、ほかの会社がプレフィックス番号を使うのは、大手の高い音声卸を通さずに、別の安い電話網へ回り道させるため。安くはなるけど、音質が落ちたり、アプリをはさむ手間があったりする、いわば回避策です。
身近な例だと、楽天モバイルの「Rakuten Link」が有名ですよね。しくみはちがう(インターネット経由の通話)けど、「アプリを通すと無料、でも品質が不安定になりがち」という感覚は近いです。
つまり、ほかの会社は「高い仕入れをアプリで回避」、日本通信は「仕入れ値そのものを下げさせた」。ここが決定的なちがいです。

どこかで無理をして安く見せているんじゃなくて、全部の事業がちゃんと黒字になる値段にしている。
だから日本通信は、自分の料金を「格安」とは言わずに「合理的」と呼んでいます。プラン名が「合理的みんなのプラン」「合理的シンプル290」なのは、そういうことなんですね。
2 日本通信ってどんな会社?実は格安SIMの元祖
1996年創業の老舗
格安SIMって新しめの会社なのかなって思いがちだけど、日本通信は意外と老舗。
1996年創業で、大手から回線を借りてサービスを出す「MVNO」というしくみを、日本で最初に実現した会社です。
つまり、格安SIM業界の元祖。
福田社長がなかなかロック
この会社の福田社長が、なかなか面白い人で。
大手キャリアの値上げに対して、
「(値上げに)合理的な説明ができていない!」
と、真っ向から言っちゃう人です笑(ITmediaのインタビューより)
その根っこにあるのは、「通信は社会インフラだから、安く提供すべき」という考え方。
電気や水道と同じで、スマホの通信は今や生活に欠かせないもの。これがなくなったら僕、東京駅で迷子になるかんね笑
それぐらい必需品。
だったら、できるだけ安く提供するのが通信会社の役目でしょ、というスタンス。
最近は、スマホ代が払えなくて信用情報機関に登録されてしまう、なんてことも起きています。そんな中で、この姿勢は素晴らしいなと感じます。
3 大手が値上げする中、なぜ値段を守れるのか?
実は格安SIMにも値上げの圧力がある
ここ、あまり知られていない話なんですが。
格安SIMの会社は、大手に「接続料」という回線のレンタル料を払っています。
そして、この接続料が2026年度は値上げされました(日経クロステックの記事)。
- KDDI回線:前年度比 +17%
- ソフトバンク回線:前年度比 +4%
つまり、格安SIM業界全体に「仕入れ値アップ」の圧力がかかっている状態です。ふつうに考えたら、格安SIMが値上げしてもおかしくない。
それでも日本通信が値上げしない3つの理由

① 利益の出るしくみが健全だから
さっき書いたとおり、音声もデータも黒字。仕入れ値が少し上がっても、吸収できる体力があります。
② 大手の値上げが、むしろ追い風だから
大手が値上げするたびに、「スマホ代高すぎん?」と気づいた人が格安SIMに流れてきます。
つまり日本通信にとって、大手の値上げはお客さんが増えるチャンス。ここで自分も値上げしたら台無しですよね。むしろ据え置き&増量で差を見せつける。上手い戦略だなと思います。
③ 大手に頼らないしくみを作っているから
日本通信は、「ネオキャリア」という構想を進めてきました。
ざっくり言うと、音声・SMS・データ通信を、大手と対等につなぐ形にして、接続料の値上げに左右されにくい体制を作ろうとしているんです(ITmediaの解説記事)。
この新しいサービスは「blue mobile(ブルーモバイル)」という名前で、2026年11月24日に始まる予定です(2026年10月時点)。7月にはドコモと音声・SMSの接続の協定も結んでいます(ITmediaの記事)。
目先の安さだけじゃなくて、安さを続けるためのしくみまで作りにいっている。ここが日本通信の本気度だと思います。
4 半年使った僕の、実際の請求額
ここからは、僕の実体験です。
僕のプランは、合理的みんなのプラン(20GB・月1,390円)。最近2ヶ月の請求は、こんな感じでした。

- 9月6日〜10月5日:15,010MB(約15GB)→ 1,393円
- 8月6日〜9月5日:22,000MB(約22GB)→ 1,833円
8月は動画を見すぎて20GBを超えたので、2GB分(440円)が上乗せになっています。でも、ふだんの月は1,400円くらい。
そして半年間、料金が上がったことは一度もありません。周りが値上げのニュースばかりの中で、これはやっぱり安心感があります。
日本通信を半年使った正直な感想は、こちらにまとめています。

5 値上げしたahamoと、2台持ちで比べてみた
日本通信には、ひとつ不満がありました。朝や夕方に遅くなることです。
そこで10月、ahamoを2台目として契約して、同じ場所・同じ時間に速度を測り比べてみました。
途中経過ですが、3日分の結果がこちら(ダウンロード、単位はMbps)。
| 時間帯 | 日本通信 | ahamo |
|---|---|---|
| 朝 8時台 | 1.18〜10.5 | 12.2〜213.3 |
| 昼 12時台 | 0.57〜29.1 | 20.7〜39.1 |
| 夕方 17時台 | 1.61〜3.45 | 20.6〜43.9 |
※2026年10月13日〜15日、僕の住んでいる地域で測った結果です。場所や日によって変わります。
数字で見ると、ahamoの圧勝。日本通信は、朝や夕方はほとんど1〜2Mbps台でした。
でも、2台持ちしてみて思ったのが、
ぶっちゃけ、日本通信でも何も問題なかった、ということ。
YouTubeもTikTokも見られるし、LINEもできるし、Safariも使える。速い方がスムーズなのは確かだけど、困ることはほとんどなかったんです。
その「小さなストレス」をなくすために、毎月+1,600円くらい(12月からは+1,745円)を払うか?
今の僕の使い方なら、日本通信で十分だわ、って思いました笑
ahamoとの比較は、8日間・100回以上測った結果をこちらの記事にまとめました。
6 正直なデメリット・向いていない人
ほかの記事でも書いたけど、あらためて。
❌ 店舗がない
申し込みもサポートも、基本すべてオンライン。「店員さんに相談しながら決めたい」という人には向きません。
手続き自体は難しくないけど、たとえば年配の方からすると、ハードルが高くなる。安いからといって、必ずしもいいとは限りません。
❌ 混む時間は、速度が落ちやすい
大手の回線を借りている以上、混む時間は速度が落ちがちです。4月にはお昼の遅さを書いたけど、半年使ってみると、僕の場合は朝と夕方も遅くなることが多いです。
ただ、上に書いたとおり、ふだんの使い方なら困るほどではありません。お昼や通勤中にガッツリ動画を見たい人は注意、くらいですね。実際に20回測ってみた結果も記事にしています。
❌ キャリアメールがない
@docomo.ne.jp のようなキャリアメールは、日本通信にはありません。Gmailなどで代わりにできる人なら問題なしです。
……と言いつつ、実は僕、ドコモのアドレスを「ドコモメール持ち運び」(月330円)で残しています笑
理由は、なんとなく。
どのサービスの登録にドコモのアドレスを使っているのか、自分でちゃんと把握できていないんですよね。なので、それが分かるまでは残しておくことにしています。
本当は自分で調べればいい話なんだけど、なかなか余裕がなくて。年3,960円の「なんとなく」です。
ふだんのやり取りはLINEやGmailで十分なので、キャリアメールがなくて困る人は少ないと思います。ただ、僕みたいにどこで使っているか分からない人は、乗り換える前に一度確認しておくと安心です(僕はそれをやらなかったので、今も払っています笑)。
まとめると
✅ 日本通信が向いている人
- スマホ代を本気で下げたい人
- 申し込みや設定を、ネットで済ませられる人
- 混む時間の速度より、毎月の安さを取りたい人
❌ 向いていない人
- お店でのサポートが必要な人
- 朝や昼、夕方もガンガン速く使いたい人
プラン選びで気をつけたいポイントは、こちらの記事にまとめています。
まとめ
- 大手は値上げラッシュ。でも日本通信は、料金据え置き&容量アップ
- 安さの理由は、無理な安売りじゃなくて、音声もデータも黒字のしくみ
- 音声で黒字にできるのは、総務大臣裁定を勝ち取って、原価ベースで仕入れられるから
- 接続料の値上げにも、blue mobile(ネオキャリア)で先手を打っている(11月24日開始予定)
- 半年使って、料金は一度も上がっていない。ふだんの月は約1,400円
- ahamoと比べると速さは負ける。でも、僕の使い方なら日本通信で十分
値上げの時代に、「なぜ値上げしないのか」をちゃんと説明できる会社って、なかなかないと思うんですよね。
僕が日本通信を選んだ理由は値段だったけど、半年使って、ahamoと比べてみても、その判断は間違っていなかったと思っています。
スマホ代の見直しは、固定費の見直しの中でも効果が大きくて、一度やれば毎月ずっと効いてきます。「最近スマホ代上がったな……」という人は、このタイミングで一度見直してみてはどうでしょうか。
自由を身近に
また次の記事で会いましょう。
※料金や情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各社の公式サイトで確認してください。


