日本通信SIM|なぜ値上げしない?安くても儲かる仕組みを解説【2026年】

日本通信 お金の自由

こんにちは、mikumoです。

最近スマホ料金のニュースでこんな記事を見かけました。

  • Y!mobile:7月から既存プランを月330円値上げ(公式のお知らせ
  • ソフトバンク:新プラン開始&既存プランも値上げ
  • 他の大手も、料金×ポイントの複雑なプランに移行しつつ実質値上げ

以前こちらの記事(https://jiyu-life-note.com/tsushinryo-neage/)で大手キャリアの値上げの話はしてましたが、値上げのオンパレードです。

そんな中、僕が乗り換えた日本通信は、2024年9月に料金そのままでデータ容量を増量して以降、この値上げラッシュの中でも料金を据え置いている。(増量時の公式プレスリリース)。

  • 合理的30GBプラン → 50GBに増量(月額2,178円のまま)
  • 合理的みんなのプラン → 10GB→20GBに増量(月額1,390円のまま)

しかも、この増量は新規だけじゃなくて既存ユーザーも自動で適用という太っ腹ぶり。

めっちゃうれしい笑
と、思う一方で、逆に大丈夫なん?って思うことも 笑

それに、周りが値上げをしているときに値上げをしたほうがユーザーとしても「仕方ない」で済むので、上げやすいと思うんだけど、
日本通信は逆行している。

日本通信を信用しているけど、安かろう悪かろうでは発信している意味がないので、僕なりに調べてみました。

結論から言うと、日本通信は「安さで無理してる会社」じゃなくて、「安くても儲かる仕組みを持ってる会社」だった。

だから安心して使い続けられる。今日はその理由を解説していきますね。


1. なぜ日本通信は格安で提供できるのか?

そもそも格安SIMが安い理由

まず前提として、日本通信のような格安SIM(MVNO)は、ドコモなど大手の回線を借りてサービスを提供しています。

自前で基地局を建てなくていいので、設備投資がほとんどかからない。だから安くできる。ここまでは、どの格安SIMも同じです。

他の格安SIMとの決定的な違い

じゃあ日本通信は何が違うのか?

多くの格安SIMは、音声通話がほぼ赤字

なぜ赤字になるかというと、理由はシンプルで仕入れ値が高すぎるから。

格安SIMは音声回線も大手から「卸」で仕入れているんですが、この音声卸の料金は長年、実質大手の言い値で。データ通信の接続料には原価に近づけるルールがあるのに、音声卸はその対象外だった。

  • 仕入れ:大手の言い値で高いまま
  • 売値:競争があるから「30秒11円」「かけ放題の定額」で売らざるを得ない

仕入れ値が高い。
でも売値は安く。

そりゃ赤字になりますよね。

だから多くの会社は、音声通話で損した分を、データ通信の利益で穴埋めする。そんな構造になっているんですね。

一方、日本通信は音声もデータも、両方でちゃんと収益が出ているんです。

なぜ音声で黒字にできるのか?→ 国と戦って勝ったから

「いや、同じ格安SIMなのに、なんで日本通信だけ音声で黒字なのか?」

実は2020年、日本通信は「ドコモから借りる音声回線の料金が高すぎる」と総務省に申し立てをして、総務大臣裁定を勝ち取っていますITmediaの記事)。

この裁定によって、日本通信はドコモから音声回線を原価ベースで仕入れられるようになった。

これが何を意味するかというと──

  • 他の格安SIM:音声回線の仕入れが割高。だから「プレフィックス番号」や専用の通話アプリを挟んで、なんとか通話料を安く見せている
  • 日本通信:原価ベースで仕入れられるから、アプリ不要・高音質(VoLTE)のかけ放題をそのまま安く提供できる

ちなみに他社がプレフィックス番号を使うのは、大手の高い音声卸を通さずに、別の安い中継電話網へ迂回させるため。安くはなるけど、音質が落ちたりアプリを挟む手間があったりする、いわば回避策です。

「アプリを挟む通話」の身近な例だと、楽天モバイルのRakuten Linkが有名だよね。あれは仕組みは違う(インターネット経由の通話)んだけど、「アプリを介すと無料、でも品質が不安定になりがち」という感覚は近い。格安SIMのプレフィックス通話も、同じような妥協を抱えているわけです。

つまり、他社は「高い仕入れをアプリで回避」、日本通信は「仕入れ値そのものを下げさせた」。ここが決定的な違いです。

日本通信のかけ放題が専用アプリなしで使えるのは、この「戦って勝ち取った仕入れ値」があるからなんですね。

日本通信

つまり、どこかで無理をして安く見せているんじゃなくて、全部の事業がちゃんと黒字になる価格設定をしている。

だから日本通信は自社の料金を「格安」とは言わずに、「合理的」と呼んでいます。

プラン名が「合理的みんなのプラン」「合理的シンプル290」なのは、そういうことなんですね。


2. 日本通信ってどんな会社?実はMVNOの元祖

1996年創業の老舗

格安SIMって新しめの会社なのかなって思いがちなんだけど、日本通信って意外と老舗。

日本通信は1996年創業。しかも、大手から回線を借りてサービスを提供する「MVNO」という仕組みを日本で最初に実現した会社です。

つまり、格安SIM業界の元祖

福田社長がなかなかロック

そして、この会社の福田社長がなかなか面白い人で。

大手キャリアの値上げに対して、

「(値上げに)合理的な説明ができていない!」

と、真っ向から言っちゃう人です 笑(ITmediaのインタビューより)

その根っこにあるのは、「通信は社会インフラだから、安価に提供すべき」という考え方。

電気や水道と同じで、スマホの通信は今や生活に欠かせないもの。これが無くなったら僕、東京駅で迷子になるかんね笑?
それぐらい必需品。

だったら、できる限り安く提供するのが通信会社の役目でしょ、というスタンス。

最近は、スマホ代が支払えなくて信用情報機関に登録されてしまう、なんてことも起こっている。そんな中で、この姿勢は素晴らしいなと感じます。

👉 日本通信を実際に使った感想は、こちらのレビュー記事で詳しく書いています。


3. 大手が値上げする中、なぜ価格維持できるのか?

実は格安SIMにも値上げ圧力がある

ここ、あまり知られていない話なんですが。

格安SIMの会社は、大手に「接続料」という回線のレンタル料を払っています。

そしてこの接続料、2026年度は値上げされました(日経クロステックの記事)。

  • KDDI回線:前年度比 +17%
  • ソフトバンク回線:前年度比 +4%

つまり、格安SIM業界全体に「仕入れ値アップ」の圧力がかかっている状態です。

普通に考えたら、格安SIMも値上げしてもおかしくない。

それでも日本通信が値上げしない3つの理由

日本通信

① 収益構造が健全だから

さっき書いた通り、音声もデータも黒字。仕入れ値が多少上がっても、吸収できる体力があります。

② 大手の値上げが、むしろ追い風だから

大手が値上げするたびに、「スマホ代高すぎん?」と気づいた人が格安SIMに流れてきます。

つまり日本通信にとって、大手の値上げはお客さんが増えるチャンス

ここで自分も値上げしたら台無しですよね。むしろ据え置き&増量で差を見せつける。上手い戦略だなと思います。

③ 大手に依存しない仕組みを作っているから

日本通信は今、「ネオキャリア」という構想を進めています。

ざっくり言うと、音声・SMS・データ通信のすべてを大手との相互接続で実現して、接続料の値上げに左右されにくい体制を作ろうとしているんです(2026年11月サービス開始予定・ITmediaの解説記事)。

目先の安さだけじゃなくて、安さを続けるための仕組みまで作りにいっている。ここが日本通信の本気度だと思います。


4. 正直なデメリット・向いていない人

これについては別の記事でも触れていたけど、改めて。

❌ 店舗がない

申し込みもサポートも、基本すべてオンライン。「店員さんに相談しながら決めたい」という人には向きません。
手続き自体は難しくないけど、例えば年配の方からするとハードルが高くなる。安価だからと言って、必ずしもいいとは限らない。

❌ お昼の時間帯は速度が落ちることがある

大手の回線を借りている以上、回線が混雑する平日の昼休み(12時台)は速度が落ちがちです。お昼にガッツリ動画を見たい人は注意。
普通にyoutubeを見る程度は問題ないけど、正直「もっさりしてるな~」と感じることはあります笑

❌ キャリアメールがない

@docomo.ne.jp のようなキャリアメールは使えません。Gmailなどで代用できる人なら問題なしです。
でも、ぶっちゃけ、キャリアメール使っている人、今どれくらいいる?って感じだと思うから、これは問題ないと僕は思う。

まとめると

✅ 日本通信が向いている人

  • スマホ代を本気で下げたい人
  • 申し込みや設定をネットで完結できる人
  • お昼の速度低下より、月々の安さを取りたい人

❌ 向いていない人

  • 店舗でのサポートが必須な人
  • お昼の時間帯もガンガン高速通信したい人

👉 プラン選びで注意したいポイントは、こちらの記事にまとめています。


5. まとめ

最後にまとめます。

  • 大手は値上げラッシュ。でも日本通信は据え置き&容量増量
  • 安さの理由は、無理な安売りじゃなくて音声もデータも黒字の健全な収益構造
  • 音声が黒字にできるのは、総務大臣裁定を勝ち取って原価ベースで回線を仕入れられる唯一のMVNOだから
  • 日本通信は1996年創業、MVNOの元祖
  • 「通信は社会インフラ」という哲学がブレない
  • 接続料の値上げ圧力にも、ネオキャリア構想で先手を打っている

値上げの時代に、「なぜ値上げしないのか」をちゃんと説明できる会社って、なかなかないと思うんですよね。
僕が日本通信を選択した理由は値段だったけど、その判断は間違っていなかったと思ってます。

スマホ代の見直しは、固定費削減の中でも効果が大きくて、一度やれば毎月ずっと効いてきます。「最近スマホ代上がったな……」という人は、このタイミングで一度見直してみてはどうでしょうか。

自由を身近に。

また次の記事で会いましょう。

この記事を書いた人
mikumo

「自由」を実験中のブロガー、みくもです。家計改善・副業・投資を試しながら、会社に縛られない生き方を模索しています。失敗も全部ネタにしながら、等身大でお届けします。

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